なぜか実装されていない、秩序乱流イベランキングMAP「96時間」のストーリー後半部分。
ネイト達から指揮官を救出した後の後日談…
ゼリンスキー






遂に、私はカリーナの元に帰ることができた。
あの施設がこの地球上のどこにあったかは分からない。ただ、彼女たちは私を救出に来てくれたのだ…

SMGカリーナ
カリーナ:
指揮官様!!

カリーナに抱きしめられながら、ようやく私は地獄の底から救い出されたことを実感した。
帰ろう、私たちの家へ……


翌日、私はカリーナとともに輸送機で新たな基地へ到着した。
当たり前のことだが、404の人形たちは夜闇に紛れ消えていった。
再び会うのは何時になることか。彼女たちは気にも留めないだろうが、私は今回のことを決して忘れない。



カリーナ:
指揮官様、グリフィンの新たな基地へようこそ。
どなたか知りませんが、新たなスポンサーのおかげで施設・作戦環境を立て直せました!


指揮官:
選択肢1:カリーナ、君の装備も素敵だな
選択肢2:いったい誰がここまでの支援を?
選択肢3:クルーガーさんとヘリアンさんは…



選択肢1
カリーナ:
えへへ…作戦に必要なことだったので、少し勉強したんです。
私も人形たちも、新しい基地に慣れるまで時間がかかりました。次は指揮官様の番ですね!


選択肢2
カリーナ:
よく分かりませんが、それでもペルシカさんがグリフィン再建のためすごく苦労されてました。
勿論、私たちもこれから解決すべき課題が沢山あります。また頑張っていただきますよ、指揮官様!


選択肢3
カリーナ:
それは…後でお伝えします。ハベルさんがよくご存じでしょうから…
正直私もあの報道が事実だなんて…


ハベル
ハベル:
おぉ!グリフィンで最も信頼できる指揮官ではないか。いい朝は迎えられたかな?
そんなに驚くな。カリーナ女史が一時間前にあなたが戻ってくると連絡してくれたんだ、だからここで待ってたぞ。

カリーナ:
ハベルさん、指揮官様は戻られたばかりです。
体調もよくありませんし、まず休息を…

ハベル:
申し訳ないが多少無理をしてでも時間を貸してほしい。
なに数分で済む、そう「あのお方」と約束したからな。

カリーナ:
「あのお方」?

ハベル:
グリフィン最大のお客様だ、この仕事を断るわけにはいかないだろう。
長くはかからない、さあ。


ハベルはカリーナの言葉を無視し、私を連れて最奥の指揮室へ連れて行った。



ハベル:
生きて帰ってきたこと、まずはご苦労だった。多くの困難に見舞われたようだがな。
しかし君も知っておく必要がある、我々に休む暇なぞ無いということを。
そして…新しい基地はお気に召したかな?そう、謎のスポンサーというのは私のことだ。
ただ他の人に知らせる必要はない。これから先多くの機密を共有しないといけないんでね、知る人は少なければ少ないほどいい。


指揮官:
選択肢1:新たな仕事についてですか?
選択肢2:「あのお方」とは一体?
選択肢3:アンジェリアと何か関係が?


選択肢1
ハベル:
そうだ。我々は新たな局面、新たな敵、そして新たな仕事と直面するだろう。
指揮官よ、我々は共同体。私を信じてのみグリフィンには未来があるということだ。


選択肢2
ハベル:
安全局所属であり、アンジェリアの上司でもある。これが何を意味するか聡明な君なら分かるはずだ。


選択肢3
ハベル:
感がいいな、流石はクルーガーが目をかけていただけのことはある。



ハベル:
簡潔に言おう、国家安全局の人間が君を待っている。
普通安全局人員と会うときは、まぁ明らかによくない時だ。
だが今回の場合…それ以上に大変なことだろう。
覚悟はできたかな?親愛なる指揮官よ。


ハベルは私が答える前に、ドアを叩いた。


ハベル:
これから君が対面するのは安全局局長だ、言葉には気をつけろ。


ドアが開き、中に入った。そこにいた人物は…
ゼリンスキー
国家安全局局長、ゼリンスキー


ハベル:
おお同志ゼリンスキー!まさにこの指揮官こそ、グリフィンとIOPを繋ぐ希望の架け橋ですぞ!


ゼリンスキーは1秒間、私の体をくまなく観察した。
あのNytoと比べても全く好印象を感じられない。


ゼリンスキー:
グリフィンの指揮官、ハベルが先に紹介しただろうから挨拶は省略する。
早速だが本題だ。我々が集めた情報によると、わが部門の特殊要員…「アンジェリア」という名前に聞き覚えはあるな、彼女の携帯からグリフィンへ大量のデータが転送されていたことが分かっている。
そしてそのデータ内には多数の高機密情報も含まれていると推測される。これがどういう意味か分かっているか?


指揮官:
選択肢1:あの時、私と彼女には他に選択肢がありませんでした。
選択肢2:分かりません、情報の中身など関心もありません。



ゼリンスキー:
そんなことはどうでもいい。重要なのは、今私にはお前をこの場で射殺する権限があるということだ。
法的、手続き的に何の問題もない。

ハベル:
あぁ…同志ゼリンスキーよ、実際あなたはそんなことをしないはずだ。
緊張しないでくれ指揮官。この方はずっと上層部にいるせいで冗談を知らず、警戒心が強いだけなのだ。

ゼリンスキー:
冗談などではない。指揮官、私は今まで何度も同じような状況に遭遇しそのたびにためらいなく「処理」をしてきた。
お前がまだ生きてるのは我々が観察しているからに過ぎない。
お前は少し前に作戦から生還し、ぞして機密を守っている。我々は全て把握している。
しかしだ、現状お前は勇気、知恵、そして強靭な意志を証明している。確かに我々にとって大きな価値のある人間のようだ…我らが国家の為、そして何よりそれ以上に高位な事業の為に奉仕すべきだろう。


指揮官:
選択肢1:国家より高位な事業…?
選択肢2:私に選択の余地などないのでしょう?
選択肢3:問題ありません、グリフィンにさえ残れれば


選択肢1
ゼリンスキー:
そうだ、実現すればお前も私も歴史の礎となれる。

選択肢2
ゼリンスキー:
拒絶しても構わないが、その場合我々はすべてを抹消し無にかえす。
もちろんお前の存在を含めた全てを、だ。

選択肢3
ゼリンスキー:
勿論だ、お前はグリフィンに残るだろう。すべきことは何も変わらない、ただ顧客の一部が変わるだけだ。



ハベル:
ならば…同志ゼリンスキー、そろそろ本題をいってはどうだろう。

ゼリンスキー:
国家安全局局長としてお前に新たな仕事を言い渡す。無論機密は絶対に守ってもらおう、こちらからも相応の報酬と情報を与えるつもりだ。
仕事ぶり次第ではグリフィンの「テロ組織」としての扱いを消してやる。収監された仲間が心配なんだろう?
…その目を見る限り、どうやら受ける気になったようだな。
いいだろう指揮官、最初の業務を伝える。



何を言うかなど、もう予想がついていた…



アンジ13
ゼリンスキー:
国家安全局2級特殊要員、コードネーム「アンジェリア」が我々を裏切った。命令に違反し、機密情報と安全局保有人形を持ったまま完全に姿をくらましている。
これは安全保障上最重要案件だ、もう何をすべきか分かっているな。
彼女を調べ探し出せ、我々にお前の存在価値を証明しろ。その後からお前の処遇について検討しよう…
勿論これだけではない、お前がアンジェリアから受け取った機密情報を閲覧したことは知っている。OGAS、エルダーブレイン、そして軍の計画、仕事はまだ終わってない。
指揮官、お前はこれから新たな機会を迎えることと…




…分かりたくなかった、待ち受けていたのが更なる深淵だったなんて…




10分後、私は部屋から出た。
本来は更に拘束されるはずだったが、ハベル氏が休ませるべきだと言ってくれた…
そうだ、私に休息が必要だ。
しかし問題を先送りにはできない…
あの時は多くの話を作ったが、完全な真実を知る日は一生訪れないだろう。
少なくとも…直接自らの手で掴み取らない限り…










Continue Turbulence  END



Next Episode Chapter:11…