前線、パン屋世界において重要キーワードとなる「ロクサット主義」について個人的解説。
ロクサット主義




そもそもロクサット主義とは?
「ロクサット主義とはレザー・ロクサットによって定義された政治体系であり、社会資本の公正分配・権力の集中・高度に自動化された社会システムを目指すものである
(大陸版設定資料集初版より)

ロクサット主義はドイツ系イギリス人の「レザー・アルベルト・ロクサット」の思想が大本となっている。UN遺跡部門総責任者だった彼は2030年の北蘭島事件発生時香港に駐在、その後韓国・日本・欧州・アメリカなど常に汚染エリアの最前線で指揮をとり続けた。
未曾有の災害に遭いながら、それでもなお利己的な判断ばかり繰り返す既存国家に絶望した彼は「このままでは世界規模の大戦が発生する」「人類が生き延びる唯一の道は世界統一政府の設立のみである」との主張を残し、2033年に死亡。
ロクサットの信奉者達は彼の意志を継ぐべく「第三次大戦被害の最小化」「人類連合設立」のためプロメテウス計画を策定、ロクサット主義を広めるため歴史の裏側で暗躍することとなる。



ロクサット主義の教義:
「フラット型の社会資源分配方式を中心に、狭義の階級管理説と高度自動化システム主導型社会によって成り立つ政治理論…それこそがロクサット主義である」
(ドールズフロントライン公式設定画集より、一部改編)

地獄の2030年にて既存国家の闇を見せつけられたロクサットは人の運営する国家という物を信用できなくなったようである。そのため彼は「高度に自動化されたシステム」による世界統一政府こそがあるべき道だと主張した。
また崩壊液に汚染された世界ではあらゆる物資が不足しており、それを公平に分配するのも国家の使命…だが既存国家では混乱した世界での資源均等配分など不可能だった。そのため社会主義的なシステムによって富・資源を公正に分配する必要もあった。
この理論は「資源の平等配分」を望む貧民層、「既得権益の保護・高度な支配システム・システム構築に伴う技術の重視」を望む支配階級双方に都合がいい物であり、第三次大戦による混乱も相まって世界中に広まっていった。


前線世界でのロクサット主義:
汎欧州連盟主席 ウルリッヒ
(汎欧州連盟主席 ウルリッヒ女史)
2051年、新ソ連の勝利によって第三次世界大戦は終結。敗北した欧州、アメリカにおいてロクサット主義は急速に広まっていきヨーロッパは「汎欧州連合」としてロクサット主義主体の連合国家となった。
一方新ソ連は国内でのロクサット主義信仰を禁止している。共産主義以外は信仰するなという当局の規制だろうか?

設定資料上ロクサット主義合衆国連盟の成立は2064年、現在前線ストーリーは2063~64年でありこの日が来るまでもはや秒読み段階である。今後のストーリーでゲルリンスキーを中心とした新ソ連上層部がどのような対応をしてくるか気になるところ。






余談だが、ロクサット主義のスローガンは「世界の輝きを更新せよ」
この言葉は……
世界の輝きを更新せよ