ジル:
一日を変え、一生を変えるカクテルを・・・

誰も答えない。
当然だ、ギルは休暇を取ってるしBOSSは買い物中・・・ちょっと長すぎる気がするけど。
そしてアンナも出てこない、今店にいるのはわたしだけ・・・

??:
おい、そこの貧乳女!お前を逮捕してやる!
MuMu20190614212339
ジル:
最高ね、最初からクライマックスなお客が来たわ。

??:
んん?あんた、私の言葉にビビらないの?

ジル:
胸のことなら散々イジられたせいでもう慣れてます。
それにあなた、ホワイトナイトには見えませんし。

??:
へーえ、ショットガンを持ってるのにビビらないなんて、あんた中々見所があるわね。
気に入ったわ!まずシュガーラッシュをちょうだい!早くしないとあんた名義のスピード違反切符を切ってやるんだから!

ジル:
かしこまりました。
(こいつ、人間でもリリムでも無いわね・・・一体?)

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??:
うーん、これぞ私が求めてた物ね!

ジル:
小悪魔さん、名前を教えて貰っても?

M870:
わたしはM870、IOP製の戦術人形で今はグリフィン民間警備会社の戦闘員よ。

ジル:
グリフィン・・・確か新聞に載ってました。治安維持のため公司で試用されてると。
グリッチシティ、そしてヴァルハラにようこそ。

M870:
ありがとう!ここに来て初めて歓迎されたわ。
ちなみに「M870」ってのは私の名前だけじゃ無くて、この銃の名前でもあるのよ。
わたしはプロだから変な気を起こさないでね~!

ジル:
(私は銃以上にあなたの性格が気がかりよ・・・)
次に何を飲みますか?

M870:
マーズブラストをちょうだい!

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M870:
あ~!最高のお酒ね!

ジル:
それで、グリッチシティには何をしに来たんですか?

M870:
街の巡回、警備、救助、犯罪所者の逮捕・・・
この町は騒ぎが多くて興奮するわ!

ジル:
ホワイトナイトみたいなものですか。
グリッチシティはあなたにぴったりの場所だと思います。交通違反、泥棒なんてどこにでもいますよ。

M870:
わたしとあのオンボロ軍隊ロボットを一緒にしないでちょうだい!わたしたちには優しさと人間性があるんだから。

ジル:
(確かに、その顔で路上を歩いてたら10人中9人が一発殴りたくなる顔をしてるわね)

M870:
それはともかく、他に何かオススメの酒は無いの?

ジル:
個人的にはピアノウーマンがオススメです。
友人のリリムが好きですから。

M870:
ちょっとちょっと、私はリリムと違うわよ!けどあなたの友達が好きなお酒なのね、それをちょうだい。

ジル:
(個人的にはこの人形、ピアノウーマンよりピアノマンの方が合うかも)


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M870:
おいしいわ、ありがとう!

ジル:
1つ聞いてもいいですか?あなたたち人形はリリムとどう違うのです?

M870:
彼女たちとは行動も成長の仕方も違うわよ。
リリムは成長次第で人間にかなり近くなるけど、私たちは出荷時に決められた「性格」がどうしても抜けないの。

ジル:
例えば・・・交通違反の切符を切るとか?

M870:
そう、私にとって切符を切ることはこの世で一番楽しい行為よ。
なんでこんな性格になったのかは開発者に聞いてちょうだい。
・・・もう時間ね、そろそろ行かないと。

ジル:
最後の質問をしていいですか?何処でこのバーを知りました?

M870:
キラ・ミキのブログよ。
友達がファンなの、あいにく今日は巡回中だから私が代わりに来てみたって訳。
それじゃーね、バーテンダーさん~。