メイドから得た手がかりを元に、ターゲットの隠れ家へと向かいました。全てが間に合うよう願いますが、その可能性は、余りにも…


20:50…
RO635とSOP2はメイドから得た手がかりを元に、ついに目的地へ到達した
スラム街の小屋前にて
SOP:
なんでこのエリアは小屋ばかりでビルが建ってないのかな?
RO:
おそらくここは未開発エリアね。この都市はまだ再開発中のエリアが多いし、いくつかの要因のせいで開発も進んでないわ。
SOP:
探し出すのは面倒だね、人目につかないよう注意しよう。
RO:
まず周囲をスキャンして、トラップや危険物が無いか確認しましょう。
SOP:
…小屋の周囲に人形の信号、生体反応は見当たらない。爆発物や遠隔通信の信号も無いよ。
RO:
…ドアが半開きになってる…
RO:
しまった!すぐ突入して!
バン!
SOP2は小屋の扉を蹴り開けた。内部は酷く散らかっており、隣室へ続く小さなドアが僅かに開いていた。
ドアの向こうはデータ保管庫へと改装されてたが、機器は全て破壊されていた。
SOP:
…!RO、死体がある!
部屋の隅、壁にもたれ掛かった状態の男性の遺体があった。顔は俯いており、血が窓際から床まで流れていた。
RO635とSOP2は周囲の安全を確認後、部屋と死体の調査を始めた。
RO:
…息をして無い。
SOP2:
ちくしょう!あと一歩だったのに!
RO:
さっきの予感は正しかった…このセーフハウスはメイドのマインドマップが融解したのと同時に破壊されたのね。
SOP2
結局私たちは無駄足だったの…これからどうしよう?
RO:
…決まってるわ、引き続き調査をするのよ。
部屋中の機器を調べて、情報が残ってるかもしれない。
SOP:
…(ため息)残念だけど、どの機械も壊れてるよ。どれも過負荷によって内部回路が焼き切れたみたいだ。
RO:
この人が自ら破壊プロセスを実行したの…メイドも遠隔で同じコマンドを受けた、だからマインドマップが溶け落ちたのね。
SOP:
前向きに考えれば、敵も情報を持って行けなかったということだよね?
RO:
多分ね、だけどもっと詳しく調べましょう…
RO635は警戒しつつ慎重に男の死体を調べた
SOP:
この人がターゲットだとして、死因は何?銃創?
RO:
そうね、小口径亜音速弾使用の拳銃…サプレッサーも使用したみたい。
薬莢は見当たらない、回収されたのか。本当に隙のない奴ら…
RO:
おそらく部屋の中で何が起きたか、誰も分からなかったはずよ。
RO:
銃創は3箇所、1発はふくらはぎ、1発は腕、最後の1発は胸部。襲撃犯は最初、この男を捕らえるつもりだったようね。
SOP:
あぁ…クソッ…
結局またあと一歩のところで出し抜かれた、もうアンジを探す手がかりは無いよ…
RO:
…本当にそうかしら。
SOP:
だってさ、他に方法はある?死体に「こんにちわー」って話しかけてみる?
RO:
違う…そもそもこの死体、本当に私たちが探してたターゲットなの?
SOP:
え、ええ?ここにいる人間はこいつだけだよ?
RO:
ターゲットは信じられない程用心深かった。街から痕跡を完全に消し、様々な自己破壊プログラムを設定するほどに…諜報機関のインフォーマーなのはほぼ確実よ。そんな人が簡単に殺されると思う?
SOP:
じゃあ、こいつは誰なのさ?
ROは指で血を拭い取り、それを舐めた
SOP:
うぇぇぇ…RO、何気持ち悪いことしてるの…
RO:
これは血液じゃ無い、成分構成は似ているけど…人工血液よ。
SOP:
つまり、こいつは人間なのに人工血液を使用してたの?
けど、今の科学技術でそんなことできたっけ?
ROは死体を掴み、体をひっくり返した
RO:
いや、こいつは人間じゃ無い。
ROが耳の後ろに手をかざすと、突然死体の顔が変化した。
SOP:
え??何が起きたの??
RO:
これは人形の残骸よ。人間とほぼ同じ外観を持つよう設計されたモデル、肉質まで忠実に再現してるから、完全に騙された。
RO:
耳の後ろにリセットボタンがある。SOP2、こいつの顔をつまんでみて。このモデルは顔の容姿を自由に変えられるから、他人への偽装ができるわ。
SOP2が操作すると、人形の顔がころころ変わった
RO:
当たり前だけど、こいつは生産の止められた違法モデルよ。多分ターゲットが身代わりとして使ってたのね。
SOP:
ホントだ、不気味だね…こんな人形があるなんて知らなかった。
どうしてこんなことまで知ってるの?
RO:
以前この人形の記事を見たことがあったけど、直に見るのは初めてよ。
このモデルはとても高価な…最高級の娯楽用人形として作られたものだったけど、政治犯罪に使われたため最終的に生産中止となったの。
RO:
ターゲットはどうやってこいつを手に入れたの…
けど、ここにいるのは人形だけ。ということは…
SOP:
じゃあ、ターゲットはまだ無事なの?
RO:
おそらくこの人形に自分の容姿をコピーし、影武者にして逃げたのよ。
けどこいつが残ってるということは…小屋に突入した奴らもこれが偽物だと気付いたのね。
SOP:
これから目標をどうやって探す?
RO:
外に足跡は無いし、監視カメラも近くに無い…少し待って…
SOP:
手がかりは完全に無いのか…
死んだ人形以外に、この小屋には何か情報はないのかな?
RO:
SOP2、あなたも確認したでしょ、ここにある設備は全て壊されてる。この人形も完全に機能停止してるし、マインドマップは融解してるはずよ。
SOP:
手がかりがどこかに埋もれてないかな、携帯電話とか端末の子機とか…
RO:
どうだろう…うーん…何も残ってないみたいだけど、
あっ、人形が何かを握りしめてるわ。
SOP:
本当だ、クソ取り出せないな…開けよ!
SOP:
待って…何か光って…!RO伏せて!!!
RO:
!!!
SOP2はROを押し倒し、急いで部屋の外へ引きずり出した。
RO:
イタタタタ…もうちょっと優しくしてくれない…
SOP:
贅沢言わないで!死ななかっただけマシだよ!
RO:
一瞬頭が床板にめり込んだ気がしたけど…
さっきのはブービートラップか…こんな罠まで設置してたなんて、全く油断ならないわね。
SOP:
全くだよ、危うく爆発に巻き込まれ…あれ?爆発音は?
SOP2は戸惑いながら部屋を覗いた
SOP:
ホントに爆発してない…けどまだ光ってる…
RO:
まるで、私たちに存在を知らせてるみたい…私が確認するわ。
SOP:
待って!もしかしたら時限爆弾かもしれない。
RO:
けどここで待ってたところで他に手がかりも無い。
それにあれを見て、ほんの握りこぶし半分程度の大きさよ。もし爆弾だとしても、私たち二人を殺すには炸薬量が足りないはず。
SOP:
うぅ…分かったよ…
ROとSOPは人形の残骸に接近し、手の中から輝く装置を回収した
RO:
これは…小型の記憶デバイスよ…かなり強力な防護プログラムで保護されてるみたいだけど、ハッキングできるか調べて見るわ。
SOP:
待って!ちょっと、待って!
RO:
どうしたの?
SOP:
爆発こそしなかったけど、もしこれが本命の罠だったら?
ハッキングを仕掛けた瞬間に攻勢防壁でマインドマップを破壊する、こっちの方が爆弾よりも効率的だよ!
RO:
そうね…確かにその可能性はあるわ…けどこれが唯一の手がかりよ、ここで諦める訳にはいかない。
RO:
それに例えマインドマップがやられても、私ならバックアップデータを新しいボディーに入れればそれで…
SOP:
そんなのダメだよ!!
RO:
え?
SOP:
今ここでROが倒れたら…わたし一人で任務を行うのは不可能だ…
SOP:
それに…ROがまた目の前で死んじゃうなんて…わたし、もういやだよ…
RO:
SOP2…
大丈夫…大丈夫だから!わたしはそう簡単に死なないから、だから行ってくるわね!
SOP:
ああ!どうして勝手に行っちゃうの!
…
SOP2が反応するまもなく、ROは目を閉じメモリー内部へ侵入した
RO:
この空間は…単純な受動防衛プログラムしかないわね。SOP2が言ってた電子トラップは見当たらない…、
RO:
けど、これがターゲットの物だとしたら、なんで襲撃してきた敵は存在に気付かなかったのだろう?
RO:
…考えるのは後よ、手がかりがないか急いで探さないと。
??:
ぐぁぁぁぁぁ!!!
RO:
ええ、分かってます…物事はそんなに上手く進むはず無いってことね。
RO:
自己増殖型ウィルス…こんな物で私のシグナルをロストできると思ってるの?人を馬鹿にしすぎじゃないかしら。
??:
ぐぁぁぁぁぁ!!!
RO:
けど、メモリーが破損しないように手加減しないといけません。
だから…全員道を開けなさい!グリフィンのゴミ処理専門家が相手になるわ!
戦闘終了
RO:
制圧、完了。
RO:
やっぱりこれはただの記憶デバイスじゃないわ。さらに大きなデータベースに接続してる…
ダンッ
RO635はデータベースへの扉を開けた。
…!
??:
これ以上の侵入は許しません。
RO:
新たな防壁が…そう簡単には進ませてくれないようね。
??:
……
RO:
なぜ、あなたがここに…?

メイド:
……
RO:
メイドのバックアップメモリーなの?記憶デバイスの最終認証に使うなんて信じられない…贅沢すぎるわ。
メイド:
この領域にわたしの知らない人がいた場合、敵と見なします。
RO:
ここでも、あなたを倒さないといけないのね…
メイド:
しかし、わたしはあなたを知っています。よってあなたは敵ではありません。
メイド:
…わたしは他の「わたし」を待つために、データベースに存在しています。
彼女がデータをダウンロードし…そして責務を果たすために、存在しています。
しかし、彼女はもう来ないのですね。
RO:
これはあの時のマインドマップではないの…そうよ、機密保持のためには融解するマインドマップのデータはバックアップしないはず。
RO:
じゃあ、これは単なるバックアップデータ…?
RO:
その、メイドさん、どうしてわたしを知ってるの?
メイド:
わたしたちは全員、ご主人様の指示に従います。
ご主人様がお望みなら、どのような結果になろうとも後悔などありません。
メイド:
それを持って行ってください…あなたに渡すよう言われたものです。
RO:
わたしに?一体何を…
メイド:
あなたのお役に立つよう願っています。さあ、戻ってください、ここから先はあなたが立ち入ってはならない領域です。
RO:
待って、私は……
……
…
SOP:
RO?起きた?
RO:
…あのメイドにログアウトさせられたのか…記憶デバイスも壊れてる…
SOP:
ログアウトさせられた?!マインドマップは大丈夫?
RO:
大丈夫よ、あとマインドモジュールは胸に付いてるのに、どうして頭を撫でてるの!
SOP:
だってROが心配だったんだもん!それで、何か手掛かりは見つかったの?
RO:
メイドのマインドマップがバックアップされてたわ。私にこのデータをくれた…
SOP:
これは…起動コードと何かの図面?
RO:
…この部屋の図面よ、下のほうを見て。
SOP:
脱出ルートだ!この都市の下水道まで続いてるんじゃないかな?
RO:
そうね、あとスイッチはおそらくここのはず…!
ROが部屋の隅へ移動し盆栽の下を叩くと通信ポートが出てきた。ROは自分のケーブルをポートに差し込んだ。
RO:
起動コードも問題ないわ、これでいけるはず。
SOP:
おおっ、やったね!
機材の大量に積まれた机がゆっくり動き、人一人がギリギリ通れる隠し通路が現れた。
RO:
開け、ゴマ。ようやくターゲットの顔を拝められそうね。
11-5 終
RO635とSOP2はメイドから得た手がかりを元に、ついに目的地へ到達した
スラム街の小屋前にて
SOP:
なんでこのエリアは小屋ばかりでビルが建ってないのかな?
RO:
おそらくここは未開発エリアね。この都市はまだ再開発中のエリアが多いし、いくつかの要因のせいで開発も進んでないわ。
SOP:
探し出すのは面倒だね、人目につかないよう注意しよう。
RO:
まず周囲をスキャンして、トラップや危険物が無いか確認しましょう。
SOP:
…小屋の周囲に人形の信号、生体反応は見当たらない。爆発物や遠隔通信の信号も無いよ。
RO:
…ドアが半開きになってる…
RO:
しまった!すぐ突入して!
バン!
SOP2は小屋の扉を蹴り開けた。内部は酷く散らかっており、隣室へ続く小さなドアが僅かに開いていた。
ドアの向こうはデータ保管庫へと改装されてたが、機器は全て破壊されていた。
SOP:
…!RO、死体がある!
部屋の隅、壁にもたれ掛かった状態の男性の遺体があった。顔は俯いており、血が窓際から床まで流れていた。
RO635とSOP2は周囲の安全を確認後、部屋と死体の調査を始めた。
RO:
…息をして無い。
SOP2:
ちくしょう!あと一歩だったのに!
RO:
さっきの予感は正しかった…このセーフハウスはメイドのマインドマップが融解したのと同時に破壊されたのね。
SOP2
結局私たちは無駄足だったの…これからどうしよう?
RO:
…決まってるわ、引き続き調査をするのよ。
部屋中の機器を調べて、情報が残ってるかもしれない。
SOP:
…(ため息)残念だけど、どの機械も壊れてるよ。どれも過負荷によって内部回路が焼き切れたみたいだ。
RO:
この人が自ら破壊プロセスを実行したの…メイドも遠隔で同じコマンドを受けた、だからマインドマップが溶け落ちたのね。
SOP:
前向きに考えれば、敵も情報を持って行けなかったということだよね?
RO:
多分ね、だけどもっと詳しく調べましょう…
RO635は警戒しつつ慎重に男の死体を調べた
SOP:
この人がターゲットだとして、死因は何?銃創?
RO:
そうね、小口径亜音速弾使用の拳銃…サプレッサーも使用したみたい。
薬莢は見当たらない、回収されたのか。本当に隙のない奴ら…
RO:
おそらく部屋の中で何が起きたか、誰も分からなかったはずよ。
RO:
銃創は3箇所、1発はふくらはぎ、1発は腕、最後の1発は胸部。襲撃犯は最初、この男を捕らえるつもりだったようね。
SOP:
あぁ…クソッ…
結局またあと一歩のところで出し抜かれた、もうアンジを探す手がかりは無いよ…
RO:
…本当にそうかしら。
SOP:
だってさ、他に方法はある?死体に「こんにちわー」って話しかけてみる?
RO:
違う…そもそもこの死体、本当に私たちが探してたターゲットなの?
SOP:
え、ええ?ここにいる人間はこいつだけだよ?
RO:
ターゲットは信じられない程用心深かった。街から痕跡を完全に消し、様々な自己破壊プログラムを設定するほどに…諜報機関のインフォーマーなのはほぼ確実よ。そんな人が簡単に殺されると思う?
SOP:
じゃあ、こいつは誰なのさ?
ROは指で血を拭い取り、それを舐めた
SOP:
うぇぇぇ…RO、何気持ち悪いことしてるの…
RO:
これは血液じゃ無い、成分構成は似ているけど…人工血液よ。
SOP:
つまり、こいつは人間なのに人工血液を使用してたの?
けど、今の科学技術でそんなことできたっけ?
ROは死体を掴み、体をひっくり返した
RO:
いや、こいつは人間じゃ無い。
ROが耳の後ろに手をかざすと、突然死体の顔が変化した。
SOP:
え??何が起きたの??
RO:
これは人形の残骸よ。人間とほぼ同じ外観を持つよう設計されたモデル、肉質まで忠実に再現してるから、完全に騙された。
RO:
耳の後ろにリセットボタンがある。SOP2、こいつの顔をつまんでみて。このモデルは顔の容姿を自由に変えられるから、他人への偽装ができるわ。
SOP2が操作すると、人形の顔がころころ変わった
RO:
当たり前だけど、こいつは生産の止められた違法モデルよ。多分ターゲットが身代わりとして使ってたのね。
SOP:
ホントだ、不気味だね…こんな人形があるなんて知らなかった。
どうしてこんなことまで知ってるの?
RO:
以前この人形の記事を見たことがあったけど、直に見るのは初めてよ。
このモデルはとても高価な…最高級の娯楽用人形として作られたものだったけど、政治犯罪に使われたため最終的に生産中止となったの。
RO:
ターゲットはどうやってこいつを手に入れたの…
けど、ここにいるのは人形だけ。ということは…
SOP:
じゃあ、ターゲットはまだ無事なの?
RO:
おそらくこの人形に自分の容姿をコピーし、影武者にして逃げたのよ。
けどこいつが残ってるということは…小屋に突入した奴らもこれが偽物だと気付いたのね。
SOP:
これから目標をどうやって探す?
RO:
外に足跡は無いし、監視カメラも近くに無い…少し待って…
SOP:
手がかりは完全に無いのか…
死んだ人形以外に、この小屋には何か情報はないのかな?
RO:
SOP2、あなたも確認したでしょ、ここにある設備は全て壊されてる。この人形も完全に機能停止してるし、マインドマップは融解してるはずよ。
SOP:
手がかりがどこかに埋もれてないかな、携帯電話とか端末の子機とか…
RO:
どうだろう…うーん…何も残ってないみたいだけど、
あっ、人形が何かを握りしめてるわ。
SOP:
本当だ、クソ取り出せないな…開けよ!
SOP:
待って…何か光って…!RO伏せて!!!
RO:
!!!
SOP2はROを押し倒し、急いで部屋の外へ引きずり出した。
RO:
イタタタタ…もうちょっと優しくしてくれない…
SOP:
贅沢言わないで!死ななかっただけマシだよ!
RO:
一瞬頭が床板にめり込んだ気がしたけど…
さっきのはブービートラップか…こんな罠まで設置してたなんて、全く油断ならないわね。
SOP:
全くだよ、危うく爆発に巻き込まれ…あれ?爆発音は?
SOP2は戸惑いながら部屋を覗いた
SOP:
ホントに爆発してない…けどまだ光ってる…
RO:
まるで、私たちに存在を知らせてるみたい…私が確認するわ。
SOP:
待って!もしかしたら時限爆弾かもしれない。
RO:
けどここで待ってたところで他に手がかりも無い。
それにあれを見て、ほんの握りこぶし半分程度の大きさよ。もし爆弾だとしても、私たち二人を殺すには炸薬量が足りないはず。
SOP:
うぅ…分かったよ…
ROとSOPは人形の残骸に接近し、手の中から輝く装置を回収した
RO:
これは…小型の記憶デバイスよ…かなり強力な防護プログラムで保護されてるみたいだけど、ハッキングできるか調べて見るわ。
SOP:
待って!ちょっと、待って!
RO:
どうしたの?
SOP:
爆発こそしなかったけど、もしこれが本命の罠だったら?
ハッキングを仕掛けた瞬間に攻勢防壁でマインドマップを破壊する、こっちの方が爆弾よりも効率的だよ!
RO:
そうね…確かにその可能性はあるわ…けどこれが唯一の手がかりよ、ここで諦める訳にはいかない。
RO:
それに例えマインドマップがやられても、私ならバックアップデータを新しいボディーに入れればそれで…
SOP:
そんなのダメだよ!!
RO:
え?
SOP:
今ここでROが倒れたら…わたし一人で任務を行うのは不可能だ…
SOP:
それに…ROがまた目の前で死んじゃうなんて…わたし、もういやだよ…
RO:
SOP2…
大丈夫…大丈夫だから!わたしはそう簡単に死なないから、だから行ってくるわね!
SOP:
ああ!どうして勝手に行っちゃうの!
…
SOP2が反応するまもなく、ROは目を閉じメモリー内部へ侵入した
RO:
この空間は…単純な受動防衛プログラムしかないわね。SOP2が言ってた電子トラップは見当たらない…、
RO:
けど、これがターゲットの物だとしたら、なんで襲撃してきた敵は存在に気付かなかったのだろう?
RO:
…考えるのは後よ、手がかりがないか急いで探さないと。
??:
ぐぁぁぁぁぁ!!!
RO:
ええ、分かってます…物事はそんなに上手く進むはず無いってことね。
RO:
自己増殖型ウィルス…こんな物で私のシグナルをロストできると思ってるの?人を馬鹿にしすぎじゃないかしら。
??:
ぐぁぁぁぁぁ!!!
RO:
けど、メモリーが破損しないように手加減しないといけません。
だから…全員道を開けなさい!グリフィンのゴミ処理専門家が相手になるわ!
戦闘終了
RO:
制圧、完了。
RO:
やっぱりこれはただの記憶デバイスじゃないわ。さらに大きなデータベースに接続してる…
ダンッ
RO635はデータベースへの扉を開けた。
…!
??:
これ以上の侵入は許しません。
RO:
新たな防壁が…そう簡単には進ませてくれないようね。
??:
……
RO:
なぜ、あなたがここに…?

メイド:
……
RO:
メイドのバックアップメモリーなの?記憶デバイスの最終認証に使うなんて信じられない…贅沢すぎるわ。
メイド:
この領域にわたしの知らない人がいた場合、敵と見なします。
RO:
ここでも、あなたを倒さないといけないのね…
メイド:
しかし、わたしはあなたを知っています。よってあなたは敵ではありません。
メイド:
…わたしは他の「わたし」を待つために、データベースに存在しています。
彼女がデータをダウンロードし…そして責務を果たすために、存在しています。
しかし、彼女はもう来ないのですね。
RO:
これはあの時のマインドマップではないの…そうよ、機密保持のためには融解するマインドマップのデータはバックアップしないはず。
RO:
じゃあ、これは単なるバックアップデータ…?
RO:
その、メイドさん、どうしてわたしを知ってるの?
メイド:
わたしたちは全員、ご主人様の指示に従います。
ご主人様がお望みなら、どのような結果になろうとも後悔などありません。
メイド:
それを持って行ってください…あなたに渡すよう言われたものです。
RO:
わたしに?一体何を…
メイド:
あなたのお役に立つよう願っています。さあ、戻ってください、ここから先はあなたが立ち入ってはならない領域です。
RO:
待って、私は……
……
…
SOP:
RO?起きた?
RO:
…あのメイドにログアウトさせられたのか…記憶デバイスも壊れてる…
SOP:
ログアウトさせられた?!マインドマップは大丈夫?
RO:
大丈夫よ、あとマインドモジュールは胸に付いてるのに、どうして頭を撫でてるの!
SOP:
だってROが心配だったんだもん!それで、何か手掛かりは見つかったの?
RO:
メイドのマインドマップがバックアップされてたわ。私にこのデータをくれた…
SOP:
これは…起動コードと何かの図面?
RO:
…この部屋の図面よ、下のほうを見て。
SOP:
脱出ルートだ!この都市の下水道まで続いてるんじゃないかな?
RO:
そうね、あとスイッチはおそらくここのはず…!
ROが部屋の隅へ移動し盆栽の下を叩くと通信ポートが出てきた。ROは自分のケーブルをポートに差し込んだ。
RO:
起動コードも問題ないわ、これでいけるはず。
SOP:
おおっ、やったね!
機材の大量に積まれた机がゆっくり動き、人一人がギリギリ通れる隠し通路が現れた。
RO:
開け、ゴマ。ようやくターゲットの顔を拝められそうね。
11-5 終
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