ELIDの群れを突破し、再び敵基地に戻った2人。
そこで出会った人とは?
7syou



第7章:疑惑と陰謀
2092/12/19 22:05
カフカース地方シクメート空軍基地
ジェフティ

ジェフティ:これからどうするの?

モンド
モンド  :さっきの奴が誰かは分からないが、少佐と関係あるのは間違いない。

ジェフティ
ジェフティ:仲間の支援無しで大丈夫なの?

モンド
モンド  :今更戻る時間も無い。

ジェフティ
ジェフティ:罠の可能性が高いのに、何をするの。

モンド
モンド  :例え罠だとしても・・・

ジェフティ
ジェフティ:・・・黙ってたけど、問題が一つあるわ。

モンド
モンド  :何だ?

ジェフティ 呆れ顔
ジェフティ:あなた、頭がおかしいままなんじゃない?

モンド 赤面
モンド  :俺はおかしくない!もう平気だ!

ジェフティ 呆れ顔
ジェフティ:そこに隠れている人も言ってあげて下さい。長時間隠れてるのも大変でしょ。

カー大尉
???  :20年兵士をやっていたが、こんな少女に偽装を見抜かれるとは・・・


物陰から見知った顔が現れた


モンド 叫び顔
モンド  :カー・・・カー大尉!生きていらしたのですか!

カー大尉
カー大尉 :若造が、このカー隊長がそう簡単に死ぬわけ無かろう!

モンド 安心顔
モンド  :本当によかった!どうやってあの場を切り抜けたのですか?

カー大尉
カー大尉 :やつら信じられない程の火力を投入してきやがって・・・
      俺は森の中に潜み、敵の追撃を何とか振り切ったんだ。

カー大尉
カー大尉 :お前を見捨ててしまいすまんかった、
      ロケット弾が直撃して死んだとばかり・・・

モンド
モンド  :運良く軽傷で済みました。それで、そのあとは?

カー大尉
カー大尉 :徒歩で合流地点に向かったが、そこに誰もいなくてな。

モンド
モンド  :そのポイントは敵にばれてました、
      私たちは新たな合流地点に向かったんです。

カー大尉
カー大尉 :分かった、積もる話はまた後だ。
      モンド、任務を継続することは可能か?

モンド
モンド  :はい、少佐の裏切りはありましたが、
      我々が「パン屋」を先に確保しなければ。

カー大尉
カー大尉 :そうだ、少佐以外にも情報が漏れていたはずだ。

モンド
モンド  :やはり、わたしもそう感じていました。

カー大尉
カー大尉 :こればかりはもう少し調べなければ分からんがな。

モンド
モンド  :今後の行動は?

カー大尉
カー大尉 :今日一日ここで監視をしてたが、敵部隊はどこかへ移動してるようだ。
      兵士も少なくなってる。

カー大尉
カー大尉 :だが、我々この人数でできることは一つだけ。
      基地に潜入して情報を探すことだ。

モンド
モンド  :敵の警戒は厳重です、難しいのは?

カー大尉
カー大尉 :ここにサプレッサーがある、一つだけだが無いよりましだろう。

モンド 安心顔
モンド  :サプレッサーが・・・これなら潜入も楽になります!

カー大尉
カー大尉 :あとLMGもある、敵を掃射できるはずだ、持って行け。
      サプレッサーはSMGのみ使用可能だ、気をつけろよ。

ジェフティ
ジェフティ:話は終わったかしら?手持ち無沙汰で凍えそうだわ。

カー大尉
カー大尉 :ところで、その少女は誰なんだ?モンドがその子を助けたのか?

ジェフティ
ジェフティ:わたしがモンドを助けたのよ。

モンド
モンド  :大尉、彼女を甘く見ないで下さい。彼女のおかげでここまで生き残れました。

カー大尉
カー大尉 :お前がそう言うなら・・・
      よし、行くぞ!

カー大尉
カー大尉 :基地に駐留してる兵士は少ないが、バックアッププランを準備しておくぞ。

7章1

モンド
モンド  :装甲車が4カ所に配備されてるな。

ジェフティ
ジェフティ:爆薬ならいくつか持ってるわ。

カー大尉
カー大尉 :よし、装甲車の下に爆薬を設置するぞ。
      緊急事にはBプランとしてこれを爆破する。

モンド 叫び顔
モンド  :了解!

ジェフティ
ジェフティ:後はあの光ね・・・

カー大尉
カー大尉 :サーチライトには注意しろ、見つからないよう慎重に進むんだ。


爆薬の設置完了

7章2

カー大尉
カー大尉 :よし、ベリアの指揮所に向かうぞ。

ジェフティ
ジェフティ:・・・これ以上進まない方がいいわ、いやな予感がする。

カー大尉
カー大尉 :おれは戦場で直感という物を信じて無くてな。
      指揮所は目の前だ、突っ込むぞ!


指揮所に突入


モンド
モンド  :誰もいない・・・

カー大尉
カー大尉 :誰もいないだと・・・まさか!

7章3

ベリヤ したり顔
ベリア  :まさに袋のネズミだな、投降しろ南極の齧歯類どもが

モンド 叫び顔
モンド  :完全に包囲された!

ベリヤ少佐
ベリア  :わたしはルクサート連合情報部少佐のヴィサリオノヴィチ・ベリヤだ。
      お前たちは完全に包囲されている、逃げるのは不可能だ。

ベリヤ少佐
ベリア  :お前たちに残された道は降伏しかない。
      そうすればルクサート連合の下で、私が安全を保証してやろう。

ベリヤ少佐
ベリア  :5秒以内に出てこい、さもなければ全員射殺する!

カー大尉
カー大尉 :この野郎!

ベリヤ したり顔
ベリア  :5!

モンド
モンド  :どうすれば・・・!

ベリヤ したり顔
ベリア  :4!

ジェフティ
ジェフティ:落ち着いて、方法はあるわ。

ベリヤ したり顔
ベリア  :3!

ジェフティ
ジェフティ:降伏したふりをしてプランBを実行するのよ。

ベリヤ したり顔
ベリア  :2!

カー大尉
カー大尉 :その後はどうする!軽はずみな行動をするな!

ベリヤ したり顔
ベリア  :1!

ジェフティ
ジェフティ:ここで死ぬよりはましよ!

モンド 叫び顔
モンド  :この手しか無い!


モンドたちは偽装投降した


ベリヤ したり顔
ベリア  :くそ、余計な仕事を増やしやがって・・・

モンド
モンド  :このろくでなしが・・・

ジェフティ
ジェフティ:・・・

ベリヤ したり顔
ベリア  :だが、対価は十分だ。ついに見つけたぞ。    
モンド
モンド  :何を・・・

ベリヤ したり顔
ベリヤ  :おやおや、これはカーじいさんじゃないか。
      この狗も一緒に連れて行け。

カー大尉
カー大尉 :この・・・この裏切り者が!くず野郎が!!
ベリヤ したり顔
ベリヤ  :裏切っただと?ははは!裏切ったとは心外な、
      私は誰も裏切っていない。ただ母国に忠誠を尽くしているだけだ!

ベリヤ したり顔
ベリヤ  :あんな端金程度でお前ら南極の狗どもに従うと思ったのか?
      へへへ、全くクソな話だがこちらも利用させてもらったよ。

モンド 叫び顔
モンド  :俺たちを利用したのか・・・?

ベリヤ したり顔
ベリヤ  :おとり作戦に引っかかってくれてありがとな、
      ただ俺たちも最重要目標だけは見つからずに困ってたんだ。
      しかし意外や意外、メインディッシュが自分から転がり込んでくるとは。
      これで全ての問題が片付いた。

ジェフティ
ジェフティ:リゲルはどこにいるの?

ベリヤ少佐
ベリヤ  :あ?

ジェフティ
ジェフティ:リゲルはどこにいるの!

ベリヤ したり顔
ベリヤ  :ああ、お前のかわいい妹のことか?本当に何も知らなかったみたいだな。

ジェフティ
ジェフティ:何を言ってるの・・・

ベリヤ したり顔
ベリヤ  :あの後何が起きたのか教えてやろう!



7章 終

翻訳元:http://gall.dcinside.com/mgallery/board/view/?id=micateam&no=361194