ELIDの群れを突破し、再び敵基地に戻った2人。
そこで出会った人とは?
第7章:疑惑と陰謀
2092/12/19 22:05
カフカース地方シクメート空軍基地

ジェフティ:これからどうするの?
モンド :さっきの奴が誰かは分からないが、少佐と関係あるのは間違いない。
ジェフティ:そこに隠れている人も言ってあげて下さい。長時間隠れてるのも大変でしょ。
??? :20年兵士をやっていたが、こんな少女に偽装を見抜かれるとは・・・
物陰から見知った顔が現れた
カー大尉 :若造が、このカー隊長がそう簡単に死ぬわけ無かろう!
モンド :本当によかった!どうやってあの場を切り抜けたのですか?
カー大尉 :やつら信じられない程の火力を投入してきやがって・・・
俺は森の中に潜み、敵の追撃を何とか振り切ったんだ。
カー大尉 :お前を見捨ててしまいすまんかった、
ロケット弾が直撃して死んだとばかり・・・
カー大尉 :徒歩で合流地点に向かったが、そこに誰もいなくてな。
モンド :そのポイントは敵にばれてました、
私たちは新たな合流地点に向かったんです。
カー大尉 :分かった、積もる話はまた後だ。
モンド、任務を継続することは可能か?
モンド :はい、少佐の裏切りはありましたが、
我々が「パン屋」を先に確保しなければ。
カー大尉 :今日一日ここで監視をしてたが、敵部隊はどこかへ移動してるようだ。
兵士も少なくなってる。
カー大尉 :だが、我々この人数でできることは一つだけ。
基地に潜入して情報を探すことだ。
カー大尉 :ここにサプレッサーがある、一つだけだが無いよりましだろう。
カー大尉 :あとLMGもある、敵を掃射できるはずだ、持って行け。
サプレッサーはSMGのみ使用可能だ、気をつけろよ。
ジェフティ:話は終わったかしら?手持ち無沙汰で凍えそうだわ。
カー大尉 :ところで、その少女は誰なんだ?モンドがその子を助けたのか?
モンド :大尉、彼女を甘く見ないで下さい。彼女のおかげでここまで生き残れました。
カー大尉 :基地に駐留してる兵士は少ないが、バックアッププランを準備しておくぞ。
カー大尉 :よし、装甲車の下に爆薬を設置するぞ。
緊急事にはBプランとしてこれを爆破する。
カー大尉 :サーチライトには注意しろ、見つからないよう慎重に進むんだ。
爆薬の設置完了
ジェフティ:・・・これ以上進まない方がいいわ、いやな予感がする。
カー大尉 :おれは戦場で直感という物を信じて無くてな。
指揮所は目の前だ、突っ込むぞ!
指揮所に突入
ベリア :わたしはルクサート連合情報部少佐のヴィサリオノヴィチ・ベリヤだ。
お前たちは完全に包囲されている、逃げるのは不可能だ。
ベリア :お前たちに残された道は降伏しかない。
そうすればルクサート連合の下で、私が安全を保証してやろう。
モンドたちは偽装投降した
ベリア :だが、対価は十分だ。ついに見つけたぞ。
モンド :何を・・・
ベリヤ :おやおや、これはカーじいさんじゃないか。
この狗も一緒に連れて行け。
カー大尉 :この・・・この裏切り者が!くず野郎が!!
ベリヤ :裏切っただと?ははは!裏切ったとは心外な、
私は誰も裏切っていない。ただ母国に忠誠を尽くしているだけだ!
ベリヤ :あんな端金程度でお前ら南極の狗どもに従うと思ったのか?
へへへ、全くクソな話だがこちらも利用させてもらったよ。
ベリヤ :おとり作戦に引っかかってくれてありがとな、
ただ俺たちも最重要目標だけは見つからずに困ってたんだ。
しかし意外や意外、メインディッシュが自分から転がり込んでくるとは。
これで全ての問題が片付いた。
ベリヤ :ああ、お前のかわいい妹のことか?本当に何も知らなかったみたいだな。
7章 終
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